花見はいつ頃から始まったのか?

2023年、今年は桜の開花がかなり早く、沢山の方が花見をされている姿を見かけます。
歳を重ねるごとに花の美しさ、儚さを感じるようになりました。
沢山の花の写真を見ていて、ふと感じたのが
「日本人はいつ頃から花見をするようになったのか?」
調べてみると、平安時代以前は、梅の花が好まれたようです。
桜の花を鑑賞するようになったのは平安時代から…
ただ、花見を楽しんでいたのは貴族だけで、農民は五穀豊穣を願って宗教上の祭事として、花を愛でていたという。
決して花見を楽しんでいたわけではありませんでした。


鎌倉時代になって、武士も町人も徐々に花見を楽しむようになったといいます。

広く一般的に庶民が花見を楽しむようになったのは江戸時代からで、江戸時代後期から明治にかけて品種改良が進んでいき、各地で花見が出来るようになったそうです。


「さくら」の語源…
大きく分けて三つあるといいます。

◎ 「咲く」に複数を表す「ら」をつけたもの

    わりと単純ですね。


◎ 富士山頂から「桜の種」を蒔いて花を咲かせたとされる「コノハナサクヤヒメ」(神様の名前)の「サクヤ」から「サクラ」になったという説

  ちょっと苦しいかな…


◎ 水田耕作と共に始まった農工儀礼によるもの。 「さ」は稲の神様を表し、「くら」は依代を表します。

  これはちょっとわかりづらいかな?

稲の神様は春山からやってきて桜の木に宿ります。人々は桜に酒や肴を供え、稲の神様を迎えました。これが花見の始まりという説があるそうです。

「田打ち桜、種まき桜、苗代桜」という言葉があるように、桜は農作業の目安となってきたといいます。
咲く様子、散る様子、で稲の実りを占ったといいます。

花見は、酒の肴…
そう思っていた私は恥ずかしい限りです。