「京都」というテーマから離れ、日本の歴史について、より深く知りたい

ある動画サイトで、昔のテレビ(討論番組)のワンシーンが抜粋されて、アップされていた。
「戦後50年、いつまでも謝ったら許されるのか?と言いますが、日本とドイツは根本的に違うんです。ー中略ー ドイツは1000年は許されないと思いますね」
という感じの内容の発言だった。(大雑把すぎてすいません)
しっかりとした理由に裏付けられた発言に他の論者は反論の余地もないという顔をしているのが印象的だった。
とにかく、私にとって、衝撃的な内容の発言だった。(多分、この時討論会に参加して人全てが私と同じだったのではないかと思う)
えっ?誰この人?
調べると西尾幹二という方だった。


私が歴史というものに興味を持ち始めたのは中学生の頃だった。
歴史を勉強するなら、遠い昔の話ではなく、「歴史の証人」という人がまだ生きてる近現代の歴史を勉強したいと思ったのが最初だった。
昭和初期から戦中、戦後の歴史本を読んでみるがすぐに躓いた。
内容が重いのだ。
とにかく、気持ちが暗くなる。
敗戦という結果を知っているから、余計に気持ちが沈んでしまうのだ。(西尾幹二氏も著書の中で、後世の人間は結果を知っているので読んでいて気持ちが暗くなるのだと書いている)
関東軍731部隊等々、ナチスドイツ、アンネの日記等々、欧州関係の本も読んでみるが、やはり暗い…
嫌になって読むのをやめた。

その後、大人になり、ゲームがきっかけで戦国時代に興味を持ち、一気に戦国大好き!になった。
いわゆる司馬史観の虜になり、その後は井澤元彦氏の「逆説シリーズ」にハマった。
この間、近現代の勉強を、全くしなかったわけではない。
本を読んでも内容が頭に入ってこないのだ。
「なぜ日本は負ける戦争を始めたのか?」
「なぜ戦線を拡大しなければいけなかったのか?」
いろんな疑問が湧いてきてその答えを、どこを探しても、どの本を読んでも私を納得させる答えが書いてないのだ。(実は探しきれてなかっただけなのだが)

その答えは、西尾幹二氏の著書の中にあった。
いわゆる歴史家の方々は自身の専門分野は詳しいが、専門外の事は詳しくない。
言い方は良くないが、視野が狭いので世界全体として(日本も含まれる)の歴史を知らないと日本が戦争に突入していった理由も、戦争に負けた理由もわからない、というのがわかった。
とにかく西尾氏な説明は「目から鱗」で、真っ白だったピースが一つ一つ色がついてピタっ、ピタっとハマッていく感じで、戦前戦中の日本が置かれた状況を知ることが出来た。
西尾氏の凄さはそれだけではない。
現在の世界情勢を見て、的確な判断が出来るのだ。

沢山の著書があるので、これからも少しずつ読ませてもらいたいと思います。