2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

京都の基本の「キ」

改めて書くまでもないかもしれませんが、「京都」を理解するための基本的な部分を書いてみます。桓武天皇が平城京を棄て、長岡京を経て平安京を造営するに至ったのは以前書いた通りですが、平安京造営の決め手となったのが、「四神相応の地」北(玄武)に山…

「京都」に影響を与えた人物  その5

「田辺朔郎(さくろう)」この名前を見て、ピンと来た人は相当な京都通でしょう。明治維新後、廃藩置県により京都府が誕生する。第二代京都府知事、槙村正直が全国に先駆けて小学校や外国語学校などを作って退任した後、第三代知事に就任したのが北垣国道。…

京都に影響を与えた人物   その4

「豊臣秀吉」 尾張国中村の百姓の子として産まれた人が天下人となった。日本一のいや、世界一のサクセスストーリーの主人公ではないでしょうか。関西では「太閤さん」と気軽に呼ばれる人気者です。秀吉と言えば、大阪城を思い浮かべる人も多いかと思いますが…

「京都」に影響を与えた人物  その3

「足利義満」室町幕府三代将軍。室町幕府、歴代将軍の中で一番強い権力を持った将軍と言ってもいいかと思います。幕府を開いた祖父、尊氏、二代目で父、義詮は、三種の神器を持って吉野に逃れた後醍醐天皇(南朝)との戦いに明け暮れた上に内紛まで起こり、…

「京都」に影響力が強かった人物  その2

「桓武天皇」いわずと知れた、平安京を造った天皇。彼が天皇になれたのはある意味奇跡でした。彼は、普通なら絶対に天皇になれない人でした。父(白壁王)は、天智天皇の第七王子。 父が第七王子ですからこの時点で天皇になれる可能性はぐっと低いと言えます…

「京都」に影響を与えた人物  その1

京生まれ京育ちの私が、まず何をおいても一番に挙げたい人は 「秦河勝(はたのかわかつ)」 です。 古代、大陸から渡来してきた一族で、秦氏の中でも一番知られているのが、秦河勝です。秦氏一族は3世紀から4世紀に日本に渡ってきたと言われています。 秦…

宗教都市京都について考えてみる

今回も「京都」イコール宗教都市という観点から、宗教都市京都について少し考えてみたいと思います。桓武天皇が平城京を捨て、長岡京造営を断念し、山城盆地に都を置いたのが平安京の始まりとされています。この時、桓武天皇は「都」の中に東寺、西寺という…

塀について考えてみた

「京都」と聞いて何を思い浮かべるか?宗教都市、学生の街、伝統工芸、いくつも思い浮かぶが、京都で生まれ育った私は、まず最初に「宗教都市」が思い浮かぶ。狭い市街地、そして山間部にお寺が立ち並んでいる。そこに見えるのは寺を囲む「塀」あるいは「石…